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すまいる生活エッセー
第9回
マンション人口が増加する札幌市の住宅事情、都市の利便性が需要を生み出している


 札幌市の持ち家世帯の約三十パーセントがマンションに住んでいる。今後十年でマンション居住は少数派から多数派に転ずると思われる。


 今年上半期のマンション供給ナンバーワンは宮川建設である


 前回はNIMBYについて書いたが、編集部から「十三へェー」をいただいた。テレビ番組「トリビアの泉」の「へェー」である。 何の役にもたたないささやかな知識に対して審査員が「へェー」という音の出るボタンを押して審査するバラエティークイズ番組である。筆者は最近携帯に「へェー」ボタンをダウンロードして時々聞き、自分の豆知識を励ましている。実際の番組には五万通の応募があるそうで、ほとんど採用される可能性が無いので、本誌で高得点を出して「金の脳」を手に入れなくては。



○ 札幌市内で今年上半期に一番マンション供給を行った会社は宮川建設である。



○ 昨年札幌市内で一番マンションの成約が多かった会社は宮川建設である。



 いずれも、知っている人は知っている知識である。今回のすまいる会議ではその宮川建設の赤石部長にお話を伺った。さすがに供給戸数の多いデベロッパーだけに、戦略的な商品開発の視点が聞けて楽しい対談となった。 



 当日筆者はひどい腰痛を抱えて、情けない体調であったが何とか無事に終わった。毎日腹筋と背筋は鍛えていたのだが、台風の日に円山競技場で陸上競技会があり(選手ではありません、コーチです)、一日中雨風にさらされていたために、背筋が夜中につって、肉離れ症状を起こしたようだ。



 痛み止めを飲んで寝ていると、朝方胃の辺りに疼く様な痛みが走り、いよいよ前がん症状も現れたのか、と不安になって目が覚めると腹の上に愛猫がうずくまっていた。ちょっと女優の柴咲コウに似ている猫である。柴咲コウが猫顔であるということに過ぎないが、離島の健気な看護婦役を演じている女優に似た猫が主人の体調を気遣って、添い寝してくれたのであろうか。うれしくなって健気(けなげ)な猫と「毛無げ」な腰痛男が見詰め合う明け方であった。




マンションは札幌市民の住宅の主流派になりつつある。 <


ついでにマンション版トリビア知識を書いてみる。

○ 札幌市内では十万四千世帯、二十四万人がマンションで暮らしている(二千年のデータ)。

○ 持ち家世帯の二十九パーセントがマンションに住んでいる。

○ 札幌市内で供給された分譲マンションは昨年までで十三万五千戸もある。



○ 札幌市内ではほぼ毎年四千戸前後のマンションが販売され、成約されている。


 今後もこの数字で推移すれば、十年後には四万戸が増えていることになる。合計十八万戸。この数字は現在の市内の持ち家の半数を占める数字である。持ち家といえば「郊外の庭付き一戸建て」というイメージが主流であったのが、マンションに取って代わる日も近いということだろう。都心のインフラの充実したところに住居を求める「少人数家族」が増えていくということである。



 中央区がマンション立地として注目され、今年の上半期もマンション供給の約四十パーセントは中央区に供給された。中央区人口は平成七年以降増加に転じている。しかし、中央区の人口減と高齢化を理由として、来春中央区の四つの小学校が統合される。都心回帰現象が今後も続くと思われるが、札幌市の都市計画のズレた感覚に疑問を感じているこのごろである。  


(不動産市況アナリスト 志田真郷)
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