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すまいる生活エッセー
第12回
建て替えから再生へ、住宅も使い捨てからよいものを長く使う時代に


 サスティナブル-=持続可能な時代に向かう動きが時代の本流になりつつある。使い捨ての時代から、良いものを長く使う時代への価値転換でもある。同時に長く使うための手入れや修繕する技術が求められている。住宅では、単なるリフォームから建物を再生して、耐久性そのものを変えてしまうリノベーションという手法がそれである。


 不動産流通システムとS君のこと


 不動産流通業界では、消費者から売却を依頼された不動産情報を様々なシステムで業者間に知らせ、早期に買い客を探索するシステムが出来上がっている。



 札幌では、23年前に業者間の図面配布とコンピューター編集による情報誌の発行でそれをスタートさせた。それ以降、様々に情報流通の形式は変化してきた。



 私は、当時その北海道不動産流通センターを立ち上げるために、企画から事業計画、全道の不動産業者への啓蒙などを担当、エネルギーを傾けていた。その事業スタートのときから情報流通の現場を担当していたS氏がこの一月に急逝した。知らせを受けて大きなショックを受けた。享年四十八だった。遠い赴任地で荼毘に付されたS氏の札幌市での葬儀のあと、彼をしのぶ数人で、午後三時から酒を飲んだ。そして暗くなり始めた頃、カラオケに行き、彼がよく歌っていた歌を歌った。途中から歌声が涙声になり、男三人で泣きながらの絶唱となった。



 繊細で誠実な男が生きにくい世の中になったのだろうか。冥福を祈るとともに彼とともに立ち上げた不動産流通のインフラの今後を、これからも見つめ続けていきたいと思っている。


単なるリフォームではなく・・・ <


 今回のすまいる会議では住友不動産の新築そっくりさん札幌事業部の甲林部長にお話をうかがった。高度成長からバブルへと向かって進んできた日本の経済社会システムがこの十数年で大きく変わり、使い捨て、スクラップアンドビルドの思想から、良いものを長く使う思想に変化してきている。



 ここ何年か様々な講演会などで、建物修繕の意義とともに、これから新たに建てる建物は長期耐久性のあるスケルトン(躯体)を有した建物を建て、次世代に渡していこうということをいい続けてきたが、そういう話をじっくりと語り合える人に出会えたことがとてもうれしかった。部分修繕ではなく、全面改修を総額を明示して行っているところがこのシステムが評価されているところだ。

 

ワーキングウーマン需要は高レベル



 一月末には住宅金融公庫が後援するマンションセミナーの講師を務めた。二百人近い受講者で盛況だったが、女性紙主催ということもあって、女性の聴講者が目立った。男女共同参画社会を向かえたとはいえ、働く女性が社会で生きていくには男以上に様々な努力が求められている。


 マンションを買うワーキングウーマンににわかに注目が集まっているが、彼女たちの商品判断力は、並みの男性よりはよほどレベルが高いと見なければならない。女性ユーザーにまぎれてセミナーに参加していた男性業界人に言いたかったのは、そういうことだった。今年もいよいよ本格的な不動産シーズンが始まった。




(不動産市況アナリスト 志田真郷)
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