インフォメーション・システム・キャビン

T0P
INDEX
業務内容・実績
会社概要
社長略歴
ご依頼について
エリア分析手法
マーケッターの間取論
住宅政策論ブログ
札幌マンションブログ
06年以前市況分析
06年以降市況分析
個人情報の取り扱い
LINKS
お問い合わせ
Research Analysis Planning     Real Estate Marketing & Consulting Office
すまいる生活エッセー
第10 回
素晴らしい立地条件を与えられたマンション、供給する側の思い入れが形になる瞬間に立ち会おう


 札幌市のど真ん中、大通り公園に隣接するマンションの建設・販売計画が進められている。春は「よさこい」、夏はビアガーデン、冬には雪祭りが開催される札幌市のメインステージとも言える大通り公園。ホテルや金融機関、大手企業のオフィスビルがそのステイタスを誇るように林立するエリアに建設するマンションがいったいどのようなものとなるのか。札幌のメインステージに繰り広げられるマンションシーンが大いに注目される。


 湯豆腐に燗酒が恋しい季節になってしまった


このコラムは会議の後でというタイトルのとおり、前ページにある対談(すまいる会議)を受けて書いていこうという企画である。しかし、開始以来、縦横無尽な話を書き連ねてきた。そうこうするうちに、季節は晩秋から初冬に至り、湯豆腐の似合う季節になってきた。好きな句がある。


湯豆腐や 命の果ての 薄明かり(久保田万太郎)



 最近は湯豆腐が似合う店が減ってきたような気がしてしょうがない。モダンな居酒屋ばかりになってしまった。湯豆腐について、この際はっきりさせておきたいことがある。豆腐以外の「具」はほとんどいらないのである。さらに豆腐は煮るな。暖めるくらいでいい。このさいもうひとつ。

 燗酒を頼むと「熱燗」ですか、と聞くな。燗には飛びきり燗から日向燗まで六種類ある。常温を二十度前後として、日向燗が約三十度で飛び切り燗は五十五度以上となっている。もっというと冷酒にだって三段階ある。燗酒は熱燗しかないと思っている若い店員をきちんと教育しなければいけない。冷酒ばかりが酒ではないのである。それにしても木枯らしが吹くと、正しい湯豆腐と正しい燗酒が恋しくなるなあ。


 さて酒も飲まずに薀蓄を語るのは止め、本題に行く。


大通り公園を南側に配するホテルライクな立地条件をどう活かすか


 今回のすまいる会議はセントラル総合開発の中明開発課長とお話した。十一月に発売する大通り西八丁目のマンションに関する話で大いに盛り上がった。途中から黙ってられなくなった某広告代理店の部長も対談に乱入してきて、緊急プレゼンテーションの様相を呈してきた。大通り公園を南面する角地に建設するマンションという立地条件だけで、マンションにかかわる人間にとっては垂涎の条件である。話が盛り上がらないわけは無い。


 こういう貴重で、希少な立地条件の場所にどのようなマンションを建てて、どのようにその価値を伝えていくか、マーケティング戦略が大いに問われる物件である。

<

最高の立地条件のマンションの誕生に立ち会おう



 燗酒に六種類あるくらいであるから、マンションにもさまざまな種類がある。このような「超」都心型の立地の場合、土地取得費が高くなることから、各住戸の面積の設定や、隣接建物の状況などに応じたプランニングに関して相当綿密な企画が必要となる。さらに供給する企業にとってもその企業を代表するような「作品」となるという意義もある。本誌が発行されるころには、モデルルームもできていて、販売が開始されるころになるであろうと思われるが、読者の方々には、ぜひとも一度は見ていただきたい。


 札幌市のど真ん中、大通り公園に隣接する住まいが形になっていくそのプロセスに立ち会ってみる価値があると思うのである。企業の宣伝としてではなく、札幌のマンションマーケットにおけるひとつの「頂点」的な立地条件の物件が形になる瞬間を見ておくことは、すべてのマンションを買うかもしれない人々にとって決して無駄にはならない体験になるだろうと思うから、あえて申し上げる。




(不動産市況アナリスト 志田真郷)
・・・すまいる生活エッセーに戻る
当ウェブサイトに掲載されている内容、コンテンツについて、事前の承認なしに使用掲載する事をご遠慮下さい? 2010 INFORMATOIN SYSTEM CABIN ALL RIGHTS RESERVED